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日本は火星に到着できるのか?
日本の宇宙開発は、世界的に見てもかなり進んでいます。特に、技術面だけみれば世界にも負けていないほどの技術力を有していますので、日本の火星への到着も夢ではありません。実際に、日本は既にUAEの火星探査機であるHOPEの打ち上げに成功しています。文字通り、希望という名の宇宙探索の最先端をUAEから託されて成功していますので、技術面では全く問題ありません。
日本は、アメリカと共同的に開発をしていることもありますが、独自にロケット技術を発展してきた経緯もあります。実際に、上記のHOPEの打ち上げに関しては日本のH2Aロケットが採用されており、この成功率は世界でもトップです。UAEからの探査機の打ち上げの依頼があったのも、2018年の人工衛星の打ち上げに成功したからに他なりません。基本的に、人工衛星や宇宙探査のための機械を作ることに長けている国家は多く存在します。しかし、それを実際に宇宙にまで送り込むことができる国家は、数えるくらいしか存在しません。その分、競争力が激しくなっており打ち上げ率が高かったり、コスト面で利用しやすい国家の宇宙開発に他国が協力をしている形になっています。UAEの探査機も同じで、資金力のあるUAEはコストを支払ってでも技術力の高い日本にH2Aでの打ち上げを依頼してきました。当然ですが、未来の宇宙開発にとってもこの実績は大きな糧となります。
現実的にも、日本は単独で火星への到着を目指しています。具体的な目標で述べると、衛星として存在しているフォボスからサンプルを持ち帰るための計画が着々と進められています。こういった具体的な計画を進めることができるのも、過去に日本が行った単独での宇宙探索の実績が大きく貢献しているからです。例えば、小惑星を目指してそのサンプルの採取に成功したはやぶさはその典型です。はやぶさは、遠く離れた小惑星を目指して様々な機能が搭載されていたのですが、こういった高度な技術はそのまま別の惑星に対しても利用できます。言い換えると、既にそれを行うことができるだけの技術力は存在するのです。特に、小惑星からサンプルを持ち帰るという高度なミッションは既に過去に成功していますので、これを火星に当てはめても何ら不思議ではありません。もちろん、有人での到着となるとまた話は異なりますが、実際にそこに行くだけの技術については既に存在しているといっても過言ではない現状です。