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新型コロナは宇宙計画にも影響を与えたか?
新型コロナは世界中で多くの感染者を発生させ、様々な社会活動や経済活動に大きな影響を及ぼしています。人と人とが接触すると言う基本的な行為に対して影響を及ぼした感染症はその活動自身を大きく制約するものとなっているため、特に国際的な協力を得て行う様々な作業にも影響しているものとなっており、またその解決策も家出せない状態が続いているのが現実です。
ロシアとヨーロッパでは宇宙開発を共同で進める計画を打ち出しており、近々に合同で開発した宇宙ロケットを打ち上げる予定となっていましたが、新型コロナウィルスにより様々な対策を余儀なくされ大きな計画の遅延に見舞われています。第一に人と人とが接触する場面が非常に多いと想定されることから、これまでのような合同訓練や合同研究が全く行うことができない状態となっているのです。今後は様々な対策を施した上でその活動が再開されると考えられていますが、人と人との接触や接近を避けながらこれまでのような親密な交流のもとで宇宙計画を進められるとは考えられないため、その対策を十分に考慮し実現してからでないとその再開ができないと言う状況に陥っています。
さらに大きな課題は新型コロナウィルスを宇宙に持ち出さないようにすると言う対策です。今回の宇宙計画の中には宇宙ステーションでの様々な活動も含まれているため、その宇宙ステーション内にコロナウィルスが持ち込まれた場合、医療施設が整わない環境の中では一気に蔓延することが容易に想像できます。そのため確実に持ち込まないようにするための様々な対策を行わなければいけないことも考慮しなければならず、当初の計画にないこれらの対策を優先的にしかも確実に実現しなければならないことも計画の遅延の大きな理由となっているのです。
新型コロナウィルスの影響は経済的な面でも様々な問題を発生させています。そのため、宇宙計画の中でも最も重要な資金の問題や様々な計画の練り直しなども十分に行えない状況となっており、計画の遅延を補うこともままならない状態となっているのが実態です。宇宙空間の中では今回の新型コロナウィルスがどのような振る舞いをするのかは全く予測されておらず、そのために様々な問題が発生することも十分に予測されるため、確実にその持ち出しを食い止めることが喫緊の課題となっています。そのことから、新型コロナウィルスは宇宙計画にも多大な影響を及ぼすものとなっているのです。